次のグラフは介護経験のある人を対象にどのようなことなことで介護を必要としたのかを調査したものです。
最も多い回答は「認知症」44%でした。
全国の認知症患者数は、2015年1月調べにおいて高齢者の5人に1人が認知症患者と言います。認知症の原因は生活習慣により左右されます。正しい食生活、運動習慣、睡眠、人との会話、普段から頭を使う行動。これらは認知症になりにくい生活習慣と言われています。
現在、在宅介護を行っている人のうち、まだ介護施設へ入居してもらう事を検討していない人は93%おり、ほとんどの方が自宅での介護以外を考えていない状況です。その多くが環境変化への対応が不安であり、費用の問題や人間関係を挙げています。
介護施設の良いところ
- 介護士や看護師といった各専門家が対応してくれる
- 家族に心配をかけずに済む
- 交友関係が広がる
- 趣味の幅が広がる
個人差はあるものの、介護をしている家族からも高齢者からもお互いのメリットがあります。
介護施設へ入居検討するときのきっかけになったことの大半は、高齢者の症状の悪化が原因となっております。
在宅介護から介護施設へ移る際は、様々な不安が出てきます。実際に入居となったときに不安だった人はおよそ9割。
◆入居前に感じていた不安は、入居後に解消されたか
スタッフの対応の善し悪し | ・解消された(74%)・どちらとも言えない(18%)・解消されていない(8%) |
本人が入居後に満足するのか | ・解消された(58%)・どちらとも言えない(32%)・解消されていない(10%) |
他の入居者との人間関係 | ・解消された(59%)・どちらとも言えない(29%)・解消されていない(12%) |
そして入居後に不安が解消されたかの調査で、実は半数の人が解消しております。
入居した人の家族は、77%が介護施設に満足しており、満足していないと答えた人はわずか6%でした。
入居した本人が介護施設に満足していると思うが53%。満足していないと思う人はわずか7%でした。
入居後、満足した内容の多くはスタッフの対応と答えております。
在宅介護をしている人に介護施設は安心できるか質問したところ、安心できると答えた人は19%しかいませんでした。
すでに介護施設に入居している人に介護施設が安心できると答えた人は51%にもなりました。
◆「介護施設」と聞いて、どのようなイメージを持っているか(複数回答)
入居前のイメージや不安はあるものの、実際に入居してみた人の満足度は大きく向上している結果になっております。
参考資料:【LIFULL介護】株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
調査期間:2016年1月27日~2016年1月31日
調査方法:インターネット調査
対象地域:全国