介護の仕事の選び方

更新日2022.08.25

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メリットとデメリットを理解しよう
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 介護職に対するイメージ

介護の仕事に対するイメージは、給料が安い、ハードワーク、自分の時間が取れないといったマイナスイメージが強いです。同じ仕事内容でも地域や環境、人間関係、役職などにより感じ方は人それぞれです。
介護サービス業において良いと思われている点と、悪いと思われている点をそれぞれ挙げてみます。

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 介護サービス業のポジティブイメージ
  • 社会的に貢献できる職業である
  • 資格や専門知識を学びさえすれば、すぐに活かすことができる
  • 今後は大きく成長する業界である
  • 人と人との関わり合いが多いので、様々なことが学べる
  • 家族の面倒を見なくてはならないときに役立つ
  • 人と話しているのが楽しい職業
  • 特別なスキルがなくてもすぐに働ける

場所や条件を選ばなければ必ず仕事がある、自分の親の介護が必要になったときは介護サービスの仕事が活用できる、お年寄りとの会話が楽しいなどが挙げられています。

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 介護サービス業のネガティブイメージ
  • 体力的、精神的にきつい
  • 給料が低いと思う
  • 離職率が高そう
  • 施設の優劣に差がある
  • 短期の人には向かなそう
  • 残業時間が多そう
  • 人との関係が悪くなってしまったら毎日が苦痛

正社員が派遣社員かでも変わりますが、実際に他職と比べても平均年収は低いとされています。また人のお世話が苦手、嫌いな方はどんなに好条件でも長続きは難しいと思います。

一般的にはこのようなイメージで見られる仕事ですが、実際に携わっている人からはこんなメリット・デメリットが挙げられています。

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 介護職のメリット
  • 仕事にやりがいを持てる
  • 相手と直接向き合い、お世話をすることで相手から感謝されるケースが多いため非常にやりがいが持てます。反面、いい加減な対応をしてしまうと取り返しがつかない場合もあり気が抜けない点もあります。

  • プライベートでも役に立つ
  • 仕事とプライベートは分けたいものですが、家族や身内の世話が必要になった場合など、大いに役立つ仕事といえます。外出中に困っている方がいた場合にも良い対応ができます。

  • 就職先には困らない
  • これから高齢化社会がもっと加速していきます。介護職の需要は増えていくばかりですので、倍率を気にすることもないでしょう。

  • 自身の成長につながる
  • 人生経験豊富な方がいつも身近にいるので、良いお手本となることは間違いありません。無料で様々な教養を身につけることができるわけですから、とてもお得な職業とも言えます。

  • 資格がなく未経験でも働ける
  • 給料や待遇を優先しなければ、未経験で知識がなくとも働くことはできます。勤務先によっては介護施設で働きながら経験を積んだり、資格を取ったりもできます。また、ハローワークでは職業訓練を受けながら、ある程度の収入も得られますので相談しても良いでしょう。

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 介護職のデメリット
  • 給料が低い
  • 平均的には低く見られていますが、資格やキャリア、手当によっては結構な額をもらえることもあります。短い期間で辞めてしまう方が多く、給料が上がらないまま退職してしまうため、低いイメージがついてしまいます。

  • 体力的にきつい
  • 現場では様々な介助が必要となります。高齢者を支えたり持ち上げたりしますので、体力を非常に消耗します。最近は介護用機器の性能も向上してきました。介助する側も楽にはなりましたが、施設により導入の有無で働く環境に左右されています。

  • 精神的にきつい
  • 重度の症状を持つ高齢者から不必要に呼び出されたり、かんしゃくを起こして物を投げられたり、高齢者同士のトラブルなどに巻き込まれることも少なくはありません。

  • 自分の時間が持てない
  • 職場で働く人数が適正でない場合、残業も多くなり自分の時間が作れなくなります。過労によるストレスから体調を崩してしまうことに繋がります。

  • 別れのときがある
  • 利用者が亡くなったり、何らかの理由で他の施設へ移ることになる場合があります。互いに楽しい時間を過ごしていても、いつかは別れのときが訪れます。予め気持ちを整理しておくことが大事です。

メリット・デメリットは介護だけに限らずあらゆる仕事にあります。ご自身でやりたいこととできることも違います。介護の仕事を選ぶ上での参考にしていただければと思います。

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介護の仕事内容を理解しよう
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 介護の仕事は多種多様

介護の目的は利用者の生活をサポートすることです。日常の行動が送れるように援護したり、メンタルをケアしたりします。仕事はひとつではありませんし、施設によって内容は大きく違います。

ナンバー1
 ホームヘルパー

お年寄りや身体の不自由な人の身のまわりを手伝うのが仕事です。
部屋を掃除したり、洗濯、炊事などの生活援護。入浴や排泄、食事のサポートなどの日常援護。活躍の場は在宅介護を受けられている方の自宅、老人ホーム、デイサービス施設などです。無資格でも働ける施設が多くありますが、資格を有し仕事の幅を広げていく方が良いでしょう。
資格の費用は勤務先から補助してもらえる場合もあるので確かめてみてください。

ナンバー2
 ケアマネジャー(介護支援専門員)

利用者と介護事業者の間に入り介護サービスのコーディネートをする仕事です。
利用者一人ひとりのケアプランを作成し、介護サービスが適切に受けられているかを確認します。
ケアマネジャーは資格が必要となるため、研修と試験を受ける必要があります。

ナンバー3
 事務関係職員

一般企業の事務員と大差ありません。ただし仕事内容は介護保険の診療費の計算や報酬明細の作成、介護報酬の請求などをするため保険制度を理解する必要があります。
また、基本的な電話対応などのビジネスマナーやコミュニケーションスキルと数字を扱うため、正確な仕事が求められます。
割と規模の大きな事業所でないかぎり、雇用数も1人か2人といったところでしょう。

ナンバー4
 調理・清掃などのスタッフ

利用者に直接手を差し伸べるのではなく裏方的な立場になります。
施設の部屋の清掃やベッドメイキングに洗濯、食事の調理から配膳、片づけ、車の送迎も仕事に入ります。調理に関しては管理栄養士の資格があると有利ですし、車の送迎は自動車免許証が必要となります。学歴には左右されませんが、勤務態度や入居者に対しての心配りが自然にできると好感度は上がります。

ナンバー5
 生活相談員・営業職

介護サービスの利用者の相談を聞いたり、サービス開始時の契約や事業所との手続きや更新作業をします。
相談員として働くには、社会福祉士の資格や介護経験が必要です。条件は自治体などで違ってきます。
他にも老人ホームや介護サービスの入居を自治体に案内したり提案したり、営業活動をするところもあります。

ナンバー6
 リハビリ・看護

リハビリ職は事故や怪我で社会復帰をサポートしたり、高齢者を社会生活に適応できる能力を回復させる役職です。
この仕事は国家試験の合格が必要なため、短期間で就ける職ではありません。
一方、看護職は主に病院などの医療現場のイメージがありますが、介護の場合は訪問介護、訪問入浴、老人ホームでの勤務があります。
主に健康管理や投薬管理をする医学的な立場です。こちらも国家試験合格が必要となります。

いかがでしたか。介護・福祉に関連する仕事は他にもありますし、細かく部類するとかなりの種類があります。何か人の役に立ちたいと思う心があれば、必ず自分に合った仕事が見つかると思います。

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介護職に就くために押さえるべきポイント

誰もが自分の理想に近い職場を求めると思います。勤務先の人間関係や勤務時間、福利厚生、通勤時間など考える項目はいくつもあります。 介護職は年々人手が不足していることは事実です。だからと言って理想ばかりを追い求めていてはなかなか仕事は見つかりません。自分の条件と照らし合わせ、妥協できるものも含めて考慮してみてください。

ポイント1

仕事探しはプロに任せましょう。
誰もが仕事に就く上で失敗はしたくないものです。そこで利用するのがハローワークと介護専門の求職案内業者です。
ハローワークは地域の就職案内所です。求職者を対象に介護事業者との間に入り斡旋してくれます。また必要な職業訓練も受けることができるので、専門的な仕事の就職に有利です。
介護専門の求職案内は内容が充実しており、専門知識も豊富です。
教えて介護さん介護求人ページ参照)

ポイント2

自分がやりたい仕事が決まったら、実際に仕事場へ赴いてみましょう。
介護現場によっては見学できない場所もありますが、自分が働きたい現場がどのような雰囲気かを見ておくべきです。

ポイント3

気持ちを強く持つ。
介護の仕事は大変ですが、やりがいのある仕事です。人手が足りない話をしましたが、相手に良い印象を持たれず、折り合わなければ仕事に就くことはできません。誠意を持って対応することを心がけてください。

自分に合う介護サービスのスタイルを見つけ出すことが重要ですが、見つからない場合には資格を取る時間に充てることも考えましょう。

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人気の職場 Best5
ランク1

 デイサービス

利用者が可能な限り、自宅で日常生活を送ることができるようにサポートします。家族の介護負担を軽減する役割を担っており、利用者の孤立感を拭ってあげたりします。施設においては食事を共にしたり、レクリエーションをしたり高齢者との交流もあったりします。

ランク2

 有料老人ホーム

民間事業者が運営する介護施設の勤務です。基本的にはデイサービスに近い立場の仕事内容です。 第三位:高齢者住宅のあるホームヘルパー 日常生活のサポートを行います。サポート内容はケアプランという介護サービスの計画書に沿って行われます。

ランク3

 高齢者住宅のあるホームヘルパー

日常生活のサポートを行います。サポート内容はケアプランという介護サービスの計画書に沿って行われます。

ランク4

 訪問介護・訪問入浴

利用者の自宅へ赴き介護サービスをします。入浴時には利用者の健康チェックも行います。その他日常生活のサポートをします。

ランク5

 特別養護老人ホーム

こちらも基本的には日常生活をサポートする内容です。利用者の入所基準が他とは異なります。

どれも直接利用者と接する仕事です。
介護サービスの仕事は相手を思いやる気持ちがあればできる仕事ですが、誰でも簡単に務まるという仕事ではありません。この仕事をしている方々は本当に素晴らしいと思います。

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