教えて介護さんの意外と知らない?高齢者マークについて

高齢者マークとは
70歳以上の運転者が運転する際に表示する標識のこと

正式名称は、高齢運転者標識(こうれいうんてんしゃひょうしき)といいます。道路交通法に基づき、高齢者マークを表示します。

高齢者マークは、2011年(平成23年)2月1日から現在の四つ葉のクローバーをモチーフとしたものを使用しております。
以前は、橙色と黄色の2色に塗り分けられた水滴、もしくは葉っぱのように見えるデザインでしたが、枯れ葉や、落ち葉のように見えるなどの批判が強かったことから、デザインが変更されました。

70歳以上の者で、身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがある場合には、この標識を表示して、運転するように努めなければならないと、道路交通法にて定められております。

高齢者マークは、以前のデザインのものを表示しても構いません。

道路交通法第71条の5第2項、第3項には、「七十五歳以上のものが、高齢運転者標識を付けないで、普通自動車を運転すること」 を禁じる規定はありますが、この規定は、道路交通法附則第22条により、当分の間適用しないこととされておりますので、現在、高齢運転者標識の表示義務、及び違反者に対する罰則はありません。
2017年10月30日時の道路交通法に基づく
参考:警察庁ウェブサイト「道路交通法」
高齢者マークの意味

高齢者マークは、幸せの象徴である四つ葉に、若々しさを表す黄緑色と緑色、豊かな人生経験を表す黄色と橙色の 4色を使い、活発な高齢者をイメージしております。

また、シニアを示す「S」の文字を図案化したデザインになっております。このデザインは、検討委員会の方々により、1万4573点の中から選ばれました。

高齢者マークの表示は、あくまで努力義務であり、非表示の場合でも罰則が科せられることはありません。しかし、高齢者マークを表示していることで、無理な幅寄せや割り込みをしてきた者を「初心運転者等保護義務違反」に問うことができます。

危険運転に対する抑止力にもつながりますので、率先して表示しておきましょう。

認知症でも車を運転することはできますか?

平成26年6月1日より、道路交通法が一部変更になりました。運転に支障を及ぼすおそれがある場合や、一定の病気にかかっている方等の場合には、運転することができません。
一定の病気には、認知症や認知症の疑いがある方も含まれています。

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認知症のお役立ち情報はこちら

一定の病気にかかわる運転者に、下記の対策が行われるようになりました。

✓ 運転免許取得・更新にあたり公安は、病状について質問ができる
 (虚偽の記載や報告をした場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます)

✓ 一定の病気等に該当する方を診察した医師は、該当者が運転免許を持っていると知った場合、診察結果を公安に届けることができる

✓ 一定の病気に該当する疑いがある方に対し、運転免許を3ヶ月以内の範囲で停止することができる

✓ 一定の病気で運転免許を取り消された場合、3年以内であれば再取得時の運転免許試験は免除される
 (適性検査は行われます)

一定の病気とは?

  • 統合失調症
  • てんかん
  • 認知症
  • 再発性の失神
  • 無自覚性の低血糖症
  • そううつ病
  • 重度の眠気の症状を呈する睡眠障害
  • その他自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断のいずれかにかかわる能力を欠くおそれがある病気

また、これらの一定の病気にアルコール、麻薬、あへん、大麻、または覚せい剤の中毒を加えたものを総称します。

道路交通法103条1項では、「運転免許については、後見類型と保佐類型の開始決定に関係なく、認知症であると判明したときには、運転免許は取り消し、停止される」とあります。
2017年10月30日時の道路交通法に基づく
参考:警察庁ウェブサイト「道路交通法」

「認知症」の方の自動車運転に関する家族介護者支援マニュアルが下記よりご覧いただくことができます。

家族介護者のための支援マニュアル掲載ページ

マニュアルは、ダウンロードでのみ入手可能です。

出典:国立長寿医療研究センター 長寿政策科学研究部

まとめ

全国の70歳以上の高齢者は、平成28年9月時点で2437万人おり、総人口の約19.2%を占めてます。

出典:総務省統計局ホームページ 高齢者の人口より

そのうち、運転免許証を所持している70歳以上の高齢者は、平成28年末で約980万人おります。
車を運転するうえで、高齢者マークの表示は努力義務であり、表示しなくても罰則はありません。

しかし、最近は高齢者が起こす自動車事故がよくニュースで取り沙汰されています。事故の原因は、認知症や、判断力の低下が多いといわれています。

少しでも記憶力や判断力に不安を抱えている方は、ご家族や医師に相談するようにしましょう。